毎日新聞 1月30日(水)夕刊に原水禁署名運動を始めた魚屋さんの娘、竹内ひで子さんのインタビューとともに、3月のイベント「原爆の図第10部《署名》を見よう」の紹介も掲載されました。竹内ひで子さんの核兵器廃絶への思いと共に記者の竹内麻子さんの思いも伝わる記事です。
平和を願う無料映画会《夕凪の街 桜の国》
3月9日(土)「原爆の図第10部《署名》を見よう」の最終日、川崎 哲さんの講演会の前、13時半(開場13時)から、賛同団体の杉並女性団体連絡会主催の映画上映会が行われます。2016年に公開され話題となったアニメ映画「この世界の片隅に」の原作者こうの史代さんが、広島を題材にはじめて描いた漫画を、佐々部清監督が実写映画化した《夕凪の街 桜の国》(2007年公開)。佐々部清監督のアフタートークもあります。18時半(開場18時)からの川崎 哲さんの講演会とあわせて、ぜひご覧ください。
3 月 9 日 (土) 午後1時開場 1時半上映
セシオン杉並ホール 杉並区梅里1-22-32
申込み方法 はがき・メールのいずれかに住所・氏名を記入して申込みください
無料チケットが送られます(先着560 名様)託児あり、要予約
申込み先 はがき 〒166-0002 杉並区 高円寺北 2ー24ー5
杉並女性団体連絡会映画係 問合せ TEL:03ー3310ー045 1
メール mzh@jcom.home.ne.jp
主催:杉並女性団体連絡会 共催:杉並区
展示室企画タイムテーブル
各日、展示室にて、被爆証言、講座、ビデオ上映などのイベントを行います。
3月4日 月曜日 | 14:00 オープニングセレモニー 14:30 丸木美術館学芸員 岡村幸宣さんによる 原爆の図解説 ※15時より予定していました「ナインズ」による合唱は、都合により、3月9日18時ホールに変更となりました。 |
---|---|
3月5日 火曜日 | 10:30 展示内容ガイド 14:00 被爆証言① 原田英俊さん(長崎被爆) 15:00 展示内容ガイド 15:30 藤井真人さん「署名運動の思い出」 16:30 紙芝居「被爆者からの伝言」(DVD) 17:15 泉南中放送演劇部「杉並から世界へ」 加藤雅子さん解説 |
3月6日 水曜日 | 10:30 展示内容ガイド 11:00 被爆証言② 吉田一人さん (長崎被爆) 14:00 竹内ひで子さんのお話し(署名運動を始めた魚屋さんの娘) 15:00 展示内容ガイド 15:30 高木堆芳(タカシ)さん「杉並の平和運動」 16:30 紙芝居 「被爆者からの伝言」 (DVD) 17:15 被爆証言③ 吉田みちおさん (被爆二世) |
3月7日 木曜日 | 10:30 展示内容ガイド |
3月8日 金曜日 | 10:30 展示内容ガイド 11:00 被爆証言⑤ 松本浩一さん(被爆三世) 14:00 泉南中放送演劇部「杉並から世界へ」 加藤雅子さん解説 15:00 展示内容ガイド 16:00 紙芝居 「被爆者からの伝言」 (DVD) 17:00 被爆証言⑥ 塚本美知子さん (広島被爆) |
3月9日 土曜日 | 10:30 展示内容ガイド 永田浩三さん 11:00 被爆証言DVD「松ノ木中学校ゲストティーチャー:吉田一人さん、山中武子さん」 11:30 ヒロシマ講座 楢原泰一さん(広島被爆体験伝承者) 15:00 展示内容ガイド ※13:00からホールで杉女連主催 映画「夕凪の街 桜の国」上映+トークを行っています。映画のお問い合せは 杉女連へ 3310-0451 ※18:00からは川崎哲さん(ICAN国際運営委員)の特別講演をホールで行います。最終日の展示室は18時終了となります。 |
〇会場内で、核兵器廃絶の国際署名を集めています。ご協力をお願い致します。
〇折り鶴、絵本、丸浜文庫などのコーナーも設けています。自由参加です。
●3月9日(土) の川崎哲さん特別講演の情報は《原水禁署名運動から核兵器禁止条約へ》をご覧ください。
杉並区郷土博物館訪問
1月13日(日)に大宮にある杉並区郷土博物館を訪問して、杉並の水爆禁止署名運動関係の展示物の貸出について、お願いに行きました。
杉並の歴史を俯瞰的に知ることのできる常設展示室には、当時の署名簿やポスターなど厳選された現物や、分かりやすくまとめられたパネルが、配置されています。
どの資料をお借りするか、まだ決まっていませんが、原爆の図や第五福竜丸展示館の資料とともに展示することで、原水爆禁止運動についてより深く学べるものにしていきます。
オープニング・イベント
2019年3月4日(月) セシオン杉並展示室
14時 オープニングセレモニー
14時半 丸木美術館学芸員 岡村幸宣さんによる《 原爆の図 》解説
◇岡村幸宣(おかむら・ゆきのり)さんプロフィール
東京造形大学造形学部比較造形専攻卒業、同研究科修了。2001年より原爆の図丸木美術館に学芸員として勤務し、丸木位里・丸木俊夫妻を中心にした社会と芸術表現の関わりについての研究、展覧会の企画などを行っている。著書に『非核芸術案内』(岩波書店、2013年)、『《原爆の図》全国巡回―占領下、100万人が観た!』(新宿書房、2015年)、『《原爆の図》のある美術館』(岩波書店、2017年)。 主な共著に『「はだしのゲン」を読む』(河出書房新社、2014年)、『3.11を心に刻んで 2014』(岩波書店、2014年)、『山本作兵衛と炭鉱の記録』(平凡社、2014年)、『〈原爆〉を読む文化事典』(青弓社、2017年)など。
※15時より予定していました「ナインズ」による合唱は、都合により、3月9日18時ホール( 特別講演前)に変更となりました。
被爆証言
3月5日(火) 14時
被爆証言① 原田英俊さん(長崎被爆)
3月6日(水) 11時
被爆証言② 吉田一人さん(長崎被爆)
3月6日(水) 17時15分
被爆証言③ 吉田みちおさん(被爆二世)
3月7日(木) 14時
被爆証言④ 立野季子さん(長崎被爆)
*立野さんのご都合のため、山中武子さん(広島被爆)が証言されます。
3月8日(金) 11時
被爆証言⑤ 松本浩一さん (被爆三世)
3月8日(金) 17時
被爆証言⑥ 塚本美知子さん(広島被爆)
CAMPFIRE《杉並から始まった原水爆禁止署名運動の人々の思いを今に伝える展覧会を開催します!》
「原爆の図第10部《署名》を見よう」開催に向けて、クラウドファンディングを始めました。
ご協力のほど、よろしくお願い致します。
丸木美術館のオリジナルグッズやポスターにも使っている実行委員会制作の木版画などをご支援のリターン品にご用意しています。
CAMPFIREのプロジェクトページはこちら☞ https://camp-fire.jp/projects/view/114522
お話し
原水爆禁止署名運動
3月5日(火) 15時30分
藤井真人さん「署名運動の思い出」(30分)
3月6日(水) 14時 / 3月7日(木) 17時
竹内ひで子さんのお話し(署名運動を始めた魚屋さんの娘)(30分)
3月7日(木) 15時30分
原水爆禁止東京協議会代表理事、同元事務局長 石村和弘さん 「核兵器廃絶に向かう国際情勢と「ヒバクシャ国際署名」の取り組み」(30分)
杉並の平和運動
3月6日(水) 15時30分
高木堆芳(タカシ)さんが映像を映しながら、杉並の平和運動についてお話します。(40分)
ヒロシマ講座
3月7日(木) 17時30分 / 9日(土) 11時30分
杉並区民の楢原(ならはら)と申します。私は、東京の百貨店で働くかたわら、月1回広島へ行き、原爆資料館のボランティアガイドと被爆体験伝承講話をしています。10年通い続けています。この経験を活かして、展示会期間中に、ヒロシマ講座を行います(3月7日17時30分〜、9日11時30分〜、どちらも無料)。30分程度ですが、子どもさんでもわかるようにお話したいと思います。展示会は高校生までは無料です。この時間にお越しいただき、親子で学んでみませんか?(30分)
ビデオ上映
泉南中学校放送演劇部
3月5日(火) 15時30分 / 3月8日(金) 14時
オリジナル作品、放送演劇「杉並から世界へ」の放送と当時の顧問、加藤雅子先生による解説を行います。(30分)
被爆証言DVD
3月9日(土) 11時
「杉並区平和都市宣言30周年 戦争体験者・被爆体験者の証言記録映像」
①吉田一人さん、山中武子さん(松ノ木中学校 ゲストティーチャー)
平成31年3月 杉並区 区民生活管理課 制作
原爆の記憶を残すために、杉並交友会と杉並区が協力して、被爆証言をDVDにしています。その第一弾が今年完成し、今回、一般の方へ初公開いたします。
紙芝居DVD「被爆者からの伝言」上映
3月5日(火)、6日(水)、8日(金) 各日16時30分
~原爆の実相を語り継ぐ~
原子爆弾の解説・投下前後の状況・投下後の写真・戦後の水爆実験の解説とその後の被害・核兵器禁止に関する活動の紹介の紙芝居をDVDにしたものを上映します。
※その他、関連する映像を随時上映します。
東京新聞記事《核廃絶運動の絵、ゆかりの杉並へ 原水爆禁止署名描いた「原爆の図」3月初展示》
本日、1月11日の東京新聞の夕刊に、12月9日の講演会で原水禁署名運動の証言をしていただいた竹内ひで子さんのインタビューと共に、3月に行うイベントの紹介が掲載されました。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201901/CK2019011102000285.html
以下、引用です。
画家の故丸木位里(いり)・俊(とし)夫妻が原爆の惨状を描いた連作絵画「原爆の図」のうち、原水爆禁止署名運動を取り上げた「署名」が今年三月、運動発祥の地・東京都杉並区で初めて展示される。「安全で安心して食べられる魚を売りたい」との思いで運動の先頭に立った鮮魚店夫妻の娘が企画に関わっている。主催者らは「普通の人たちが杉並から声を上げ、国を動かしたことを思い出す機会にしたい」と願う。 (渡辺聖子)
一九五四年三月、静岡県焼津市の漁船「第五福竜丸」が米国のビキニ水爆実験で被ばくした。事故が新聞報道で明らかになると、魚の汚染に危機感を覚えた都内の鮮魚店の店主らが、原水爆実験の即時中止を求める署名運動を始めた。四月二日には業者の代表五百三十人が、築地市場で大会を開いた。
署名運動を提案したのが、杉並区和田で「魚健」を営んでいた故菅原健一さん、トミ子さん夫妻だった。二人とも独身時代の勤め先で組合活動の経験を持ち、生活に困った人の相談によく乗っていたという。菅原さんの六女、竹内ひで子さん(76)=同区=は「商売そっちのけで子どもに店を任せ、署名運動にまい進していた」と振り返る。
写真
原水爆禁止運動は全国の主婦たちの間に広がり、三千万を超える署名が集まった。五五年の第一回原水爆禁止世界大会の開催に結実し、世界中に核廃絶の流れをつくった。竹内さんは「声を上げるべき時は上げるのだということが、日本中の人の心を揺さぶり、共感を得て、大きな運動になった」と受け止める。
丸木夫妻は、署名運動を「原爆の図」の第十部「署名」(五五年、縦一・八メートル、横七・二メートル)に表現した。子どもを背負って署名する母親らが描かれている。俊は「民衆の声なき声が声となり、このように平和を求めるたくさんの署名が集まったのは、はじめてのことでした」との言葉を残している。
核兵器廃絶の願いは、八八年の区平和都市宣言にも「核兵器のなくなることを願い、平和都市を宣言する」とうたわれた。宣言から三十年の昨年、区民有志が「目に見える形で運動を振り返りたい」と「署名」の展示を企画。区民の会が発足し、竹内さんも参加。展示が実現することになった。
原爆投下の惨状が主な題材の「原爆の図」シリーズの中で、「署名」に「明るさを感じる」と竹内さん。展示によって署名運動発祥の地をアピールできることを喜びながら「描かれた人たちの思いと今がどう結び付くのか、感じることが大切なのだろう」と話す。
区民の会共同代表の一人で武蔵大教授の永田浩三さん(64)は「世の中を動かす希望を描いた絵。杉並から普通の人が声を上げたことを思い出してほしい」と呼び掛ける。
展示は三月四~九日、杉並区梅里一のセシオン杉並で。第九部「焼津」も並ぶ。一回券三百円、何回でも入場できる通し券五百円。九日午後六時半からは「核兵器廃絶国際キャンペーン」(ICAN)国際運営委員の川崎哲(あきら)さんの講演会もある。問い合わせは、事務局=電070(6977)2247=へ。
<原爆の図> 水墨画家の丸木位里(1901~95年)、洋画家の俊(1912~2000年)夫妻が、1950年から30年余の間に共同制作したびょうぶ絵。原爆投下直後の広島に入った夫妻が、被爆の惨状を中心に描き続けた。第1部「幽霊」から第15部「長崎」まであり、第1~14部は原爆の図丸木美術館(埼玉県東松山市)、第15部は長崎原爆資料館(長崎市)で、それぞれ常設展示している。